イーサリアムって(ETC)ってなに?
ビットコインと何が違うの?
なんのために作られたコインなの?
そんな疑問を解決するために、イーサリアムのことをやさしく徹底解説します。
というぼくも「仮想通貨といえばビットコインでしょ?」と思っていました。
でもイーサリアムは、ビットコインとは全く違う目的でつくられたものです!
この記事を読むと、イーサリアムがなんのためのコインなのか理解することができます。
イーサリアム誕生のヒントはビットコイン
イーサリアムを考案したのは、当時19歳のヴィタリック・ブテリン氏。
17歳でビットコインに触れたブテリン氏は、「ビットコインの技術を通貨の送金以外にも応用できる」と考え、イーサリアムを生み出しました。
イーサリアムとビットコインは、同じ仮想通貨ですが目的は大きく違います。
ビットコイン=『お金のやりとりを自動化するプラットフォーム』に対し、イーサリアム=『契約を自動化するプラットフォーム』です。
よく例えられるのが自動販売機です。
お金を入れたらジュースが出てくるのと同じで、『〇〇をしたら〇〇する』という契約をプログラムすることができます。
これはビットコインにはできません。
この仕組みは、スマートに契約(コントラクト)できるということで、スマートコントラクトと呼ばれています。
ビットコインからヒントを得たイーサリアムですが、スマートコントラクトによって仮想通貨の可能性を一気に広げました。
イーサリアム(ETH)はプラットフォームの利用料
契約の自動化を実現したことによって具体的に何ができるようになったのでしょうか?
イーサリアムのプラットフォームはオープンソースといって、基本的には誰でも応用できます。
この記事を読んでいる人であれば、NFTという言葉を聞いたことがあるかと思います。
世界最大のNFTマーケットプレイス『Opensea』もイーサリアム系のスマートコントラクトを利用したものです。
他にも数多くのプラットフォームが、日々誕生しています。
それらのプラットフォームの中で使用できる通貨がイーサ(ETH)です。
ちなみに日本では、通貨もプラットフォームも、どちらもイーサリアムと表現することが多いですが、通貨の名称はイーサ(ETH)と呼ぶことが一般的です。
イーサ(ETH)はプラットフォーム内での商品の売買はもちろん、ガス代と呼ばれる手数料の支払いにも使用されます。
イーサリアムは世界の大企業から注目されている
「とはいえ…実際の生活に結びつくイメージがわかない」という人も多いですよね。
確かに、今は一部の人にしか使われていないマイナーなサービスです。
でも近い将来、多くの場面で使われることが予想されます。
世界の大企業がイーサリアムの後押しをしていることを知っていますか?
2017年にEEA(Enterprise Ethereum Allianceイーサリアム企業連合)という、イーサリアムのビジネス活用を後押しする団体が発足されました。
JPモルガン、マイクロソフトなど海外の有名企業をはじめ、トヨタ、NTT、三菱UFJなどの日本企業も参加しています。
日本のニュースで見る機会は無いかもしれませんが、イーサリアムへの期待は世界的に高まっているといえます。
イーサリアムを使うためにはウォレット(財布)が必要
では実際にイーサ(ETH)を購入するにはどうしたら良いのでしょうか。
イーサ(ETH)の時価総額はビットコイン(BTC)に次いで2番目です。
そのため、扱っている取引所もたくさんあります。
国内の取引所であれば、コインチェック 、ビットフライヤーなどが使いやすくてオススメです。
そしてイーサリアムを手に入れたら、もう一つ手に入れておきたいツールがあります。
それは『MetaMask(メタマスク)』です。
MetaMaskは仮想通貨を入れておくウォレット(財布)です。
実際にイーサリアムのプラットフォームを使用するには、ウォレットにイーサ(ETH)を入れておく必要があります。
逆にいうとMetaMaskにイーサ(ETH)を入れておけば、イーサリアム系のサービスにほぼ対応できます。
MetaMaskに関しては別の記事で解説しますので、今は『イーサリアムを使いこなすにはMetaMaskが必要』と覚えておけばOKです。
まとめ
今回はイーサリアムについて解説しました。
少し複雑な部分もあるかと思いますのでまとめてみます。
・仮想通貨に『スマートコントラクト』という新しい価値をつけた
・イーサ(ETC)はイーサリアム・プラットフォームで必要な通貨
・世界の大企業もイーサリアムに注目し、後押ししている
・イーサリアムを使うためにはウォレットを準備する
通貨の送金が中心だった仮想通貨に、契約という機能を付けたのがイーサリアムです。
スマートコントラクトが日常で使われるようになったら、本当に世界が変わるかもしれませんね。